「年のせい」で済ませていませんか?胃もたれと年齢の関係
「年のせい」で済ませていませんか?胃もたれと年齢の関係
「年のせい」で済ませていませんか?胃もたれと年齢の関係
脂っこいものを食べると、翌朝まで胃が重い。以前は平気だった量で、すぐに満腹になる。こうした胃もたれを「もう歳だから仕方ない」と受け流している方は、少なくありません。
確かに、年齢を重ねると胃の働きは少しずつ変わります。しかし、「年のせい」と決めつけてしまうと、治療できる病気を見逃してしまうことがあります。このページでは、胃もたれと年齢の関係、受診の目安、検査と治療の流れをわかりやすく解説します。
年齢とともに胃もたれが増える理由
食べ物が入ると胃はふくらんで受け止め、やがて収縮して腸へ送り出します。加齢によって、この「受け止める」「送り出す」という動きがゆるやかになると、食べ物が胃にとどまる時間が長くなり、もたれや早い満腹感につながります。
また、長年の胃粘膜の炎症によって胃酸の分泌が変化したり、血圧や心臓の薬、痛み止めなど、服用するお薬が増えて胃に負担がかかったりすることも、胃もたれの一因になります。
胃もたれの背景にある主な病気
加齢の影響に見えて、実は次のような原因が隠れていることがあります。
慢性胃炎・胃潰瘍:胃の粘膜に炎症や傷ができている状態です。
ピロリ菌感染:胃炎や潰瘍の原因となり、長く続くと胃がんのリスクとも関係します。
機能性ディスペプシア:内視鏡で異常が見つからないのに、胃もたれや早期満腹感などが続く状態です。
逆流性食道炎:胃酸が食道に上がり、胸やけや違和感を引き起こします。
薬剤性の胃障害:痛み止め(NSAIDs)などが原因になることがあります。
胃がんなどの腫瘍性病変:早期には症状が乏しいことが多く、注意が必要です。
とくに40代以降は、胃の病気が見つかる機会が増えてくる年代です。
こんな症状があれば、早めにご相談ください
胃もたれが数週間以上続く場合は、一度受診をおすすめします。とくに次のような様子がある場合は、できるだけ早く受診してください。
食欲がなくなり、体重が減ってきた
黒っぽい便(タール便)が出た、または貧血を指摘された
食べ物が飲み込みにくい、つかえる感じがある
繰り返し吐く、強い吐き気がある
胃やみぞおちの痛みを伴う
家族に胃がんの方がいる
検査と診断の流れ
問診・診察:症状の出方、食事内容、服用中のお薬、ピロリ菌検査や除菌の経験などを確認します。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査):胃や食道、十二指腸の粘膜を直接観察し、炎症や潰瘍、腫瘍性病変の有無を確認します。必要に応じて、組織の一部を採取して詳しく調べます。
ピロリ菌検査:内視鏡による方法のほか、呼気、血液、便を用いた方法があります。
腹部エコーなど:胆のうや膵臓、肝臓など、胃以外の臓器が症状に関わっていないかを確認することもあります。
治療について
原因に応じて、治療方針を決めていきます。
ピロリ菌が陽性の場合:除菌治療により、胃の環境を整え、潰瘍の再発や胃がんのリスクを減らすことが期待できます。
胃酸が関係する場合:胃酸を抑えるお薬を使います。
胃の動きが低下している場合:胃の運動を助けるお薬や、漢方薬を用いることがあります。
お薬が原因の場合:服用中の薬の見直しや、胃を保護するお薬の併用を検討します。
検査で大きな異常が見つからなかった場合も、症状に合わせた治療や生活の工夫で、楽になる方は多くいらっしゃいます。
今日からできる生活の工夫
一度にたくさん食べず、よくかんで、ゆっくり食べる
揚げ物など脂っこいものを、続けて食べるのを控える
就寝直前の食事を避ける
飲酒・喫煙を控える
睡眠をしっかりとり、ストレスをためすぎない
ただし、症状が続く場合は、生活の工夫だけで様子を見ず、原因を確かめることが大切です。
よくあるご質問
Q. 胃もたれだけでも受診してよいですか?
A. もちろんです。「このくらいで」とためらう方も多いのですが、早めに原因を確かめることで、安心につながります。
Q. 胃カメラは苦しいですか?
A. ご不安のある方は、事前にご相談ください。体への負担を減らす方法を、一緒に考えます。
Q. 市販の胃薬で様子を見てもよいですか?
A. 一時的な使用は構いませんが、数週間続く、繰り返すといった場合は、受診をおすすめします。
続く胃もたれは、一度ご相談ください
胃もたれは、ありふれた症状だからこそ、つい後回しにされがちです。しかし、その裏に治療できる原因があるなら、早く見つけるほど、安心して過ごせる日々に近づきます。
武蔵小杉・元住吉・新丸子・中原エリアで、続く胃もたれが気になる方は、内科・消化器内科へお気軽にご相談ください。「年のせい」と諦める前に、まずは原因を確かめてみませんか。