スポーツ内科
スポーツ内科
スポーツ内科で最も頻繁に見られる症状が貧血です。スポーツ貧血と呼ばれています。
あらゆるスポーツ競技で発生する可能性がありますが、特に中・長距離走やバスケットボール、バレーボールなど足裏に負担のかかる競技によるものが多く認めます。貧血が進行すると全身への酸素供給が不足し、息切れや疲労感などが生じます。
主な原因は鉄欠乏や栄養不足であり、ヘモグロビン、フェリチン、亜鉛などの血液検査を行い診断します。治療には食事療法や鉄剤の内服・点滴が含まれます。
高度の貧血の場合はヘモグロビン値が回復するまで競技を中止する必要があります。
早期の発見と適切な対策により、貧血を改善し競技を継続していくことが重要です。
また、運動時に息切れ、咳、喘鳴などの呼吸器症状が現れることがあります。運動時のみに発症のためスポーツ喘息と呼ばれます。寒冷で行われる競技や、長距離走、サッカーなど屋外で肺の換気が多い競技で発症しやすいです。
喘息と診断されても、適切な治療と予防を行うことで対応することができ、正しくコントロールすれば成績には影響がでないことも報告されています。
喘息の方は吸入ステロイドの定期吸入を行いコントロールします。
運動開始前に短時間作用型β2刺激薬(メプチンやサルタノールなど)の吸入は予防に有効です。
吸入のステロイドは種類によってはドーピングに引っかかる可能性があります。そのため必ず吸入指導をおこなってください。
下記の薬剤は安心して使用することができます。
サルブタモール・ホルモテロール・サルメテロール・ビランテロール
フルタイド、アニュイティ、パルミコート、オルベスコ、アズマネックス、セレベント、レルベア、アドエア、シムビコート、フルティフォーム、テリルジー