
倦怠感(全身の疲労感)でお悩みの方へ
倦怠感(全身の疲労感)でお悩みの方へ
「なんだか身体がだるい」「疲れがとれない」と感じていませんか?
倦怠感は、誰もが一度は経験する、ごく身近な症状です。しかし、一時的な疲れではない、長引く倦怠感は、身体からの大切なサインかもしれません。
当院では、患者様一人ひとりの倦怠感に真摯に向き合い、その原因を丁寧に探り、根本的な解決を目指します。
倦怠感とは、肉体的、あるいは精神的な疲労感が持続し、十分な休息をとっても回復しない状態を指します。多くの場合は、過労や睡眠不足、ストレスといった日常生活の要因が原因ですが、注意が必要なのは、「いつもの疲れと違う」と感じる場合です。
朝起きるのがつらい
仕事や家事に集中できない
趣味を楽しむ気力がない
ちょっとしたことでイライラしてしまう
このような状態が続くようであれば、単なる疲れではない可能性があります。
倦怠感は、非常に多岐にわたる原因で引き起こされます。当院では、問診や検査を通じて、その原因を慎重に特定していきます。
1. 日常生活における原因 最も一般的な原因です。睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足、過度なストレスなどが挙げられます。生活習慣を整えることで改善が見込めます。
2. 身体的な病気 倦怠感は、様々な病気の初期症状として現れることがあります。
貧血: 特に女性に多く、鉄分不足が原因で全身に酸素が行き渡らず、だるさを感じます。
甲状腺機能障害: 甲状腺ホルモンの分泌異常により、新陳代謝が低下し、全身の倦怠感を引き起こします。
糖尿病: 血糖値のコントロールがうまくいかないと、エネルギー不足になり、倦怠感が生じます。
肝臓や腎臓の病気: 沈黙の臓器とも呼ばれるこれらの臓器に異常があると、自覚症状として倦怠感が現れることがあります。
感染症: 風邪やインフルエンザはもちろん、感染後に長引く倦怠感(新型コロナ後遺症など)も増加しています。
がん: 進行したがんの症状として倦怠感が現れることもあります。
3. 精神的な病気 精神的な不調が身体症状として現れることも少なくありません。
うつ病: 気分が落ち込むだけでなく、倦怠感、不眠、食欲不振といった身体症状を伴います。
適応障害: 特定のストレスが原因で、心身のバランスを崩し、倦怠感や気分の落ち込みを引き起こします。
4. 慢性疲労症候群 (CFS) 近年注目されている病気です。強い疲労感が6ヶ月以上続き、日常生活に支障をきたすほどの状態を指します。感染症や強いストレスが引き金になると考えられていますが、まだ不明な点が多く、専門的な診断が必要です。
倦怠感の原因を突き止めるため、当院では以下の流れで診療を行います。
丁寧な問診と診察 いつから、どのような倦怠感があるか、睡眠時間、食事、仕事や人間関係のストレスなど、細かくお話を伺います。
血液検査 貧血の有無、肝機能、腎機能、甲状腺ホルモン、血糖値など、内臓の異常がないかを総合的に調べます。これにより、多くの病気を早期に発見できます。
尿検査 腎臓や膀胱の異常がないかを調べます。
必要に応じた追加検査 問診や検査結果から、必要に応じて心電図やレントゲン、その他専門的な検査をご提案することがあります。
診断と治療方針のご提案 すべての情報を総合的に判断し、診断を下します。病気が原因の場合はその治療を、生活習慣が原因の場合は改善のアドバイスを行います。
「倦怠感」という漠然とした症状だからこそ、多角的な視点から原因を探ることが大切です。
「年のせいかな」「気のせいだろう」と我慢したり、市販のサプリメントでごまかしたりしていませんか? 倦怠感の背景に、ご自身では気づきにくい病気が隠れていることもあります。
些細なことでも構いません。皆様の不安を解消し、笑顔で健やかな毎日を取り戻せるよう、スタッフ一同、全力でサポートいたします。